こんにちは森林の風事務局です。2025年3月にでんきの科学館の4階「あそびとまなびの森」がリニューアルオープンしました。この改修は、中部電力グループの社会貢献に関する基本方針の重点分野である環境保全に沿った取り組みです。森の役割や木の特徴、生きものの不思議を学びながら、自然との関わりを深めることができる展示が充実しています。


当団体は、木にかかわりながら持続可能な社会づくりに貢献することを目的としたNPO団体です。森林環境教室などのイベントを積極的に開催し、木材の良さや森林環境保全の重要性をアピールする活動を行っています。そんな中、中電クラビス様から協力のお声をかけていただき、でんきの科学館の展示に参加させていただくことで、木の良さや木材利用の普及を効果的にアピールできると考えました。

当団体が協力させて頂いたことは、木のサンプルの制作、提供 とドングリやまつぼっくりの提供及び展示説明文の補足などです。



中部電力グループと当団体の関係は、2011年5月に開催された御在所岳植樹ツアーから始まりました。 当時は94名が参加し、御在所岳山頂にある閉園した日本カモシカセンター跡地に、鈴鹿山脈の森から採取した種を育てたホンシャクナゲ、シロヤシオ、アカヤシオ、ミズナラ、ウリハダカエデ、リョウブの6種類、計216セットの苗木を植樹しました。その後も活動は継続され、2017年までの累計参加者数は436名、植樹した苗木の総数は1056本に達しました。 この植樹活動を通じて、森林の保全と地域の自然環境の再生に貢献してきました。

また、2024年にスタートした「ちゅうでん森きっず」プロジェクトは、「森であそぶ、森にまなぶ」をテーマに、子どもたちが五感を使って自然を体験しながら、森を守る大切さや人とのつながりを学べる場を提供します。2024年10月に菰野富士にて開催されました。


先日、でんきの科学館を訪問しました。祭日で雨模様ということもあり、館内は多くの来館者で賑わっていました。当団体が提供した木のサンプルや、まつぼっくり釣りで楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿を見て、嬉しく思いました。自然と触れ合いながら学び、遊ぶ場が充実していることを改めて感じました。



さながら0歳から6歳までを対象とした「森のひろば」は木育そのものだと感じました。「木育」とは、木材や森林に触れることで豊かな感性を育むことを目的としています。また、木材や森林の現状や特徴、利用の意義、森林の価値などを環境・経済・文化・社会の視点から正しく理解することを通じて、子どもから大人までの全ての人がそれぞれの立場で木材や森林との関わりを考え、その結果として木材や森林を活かすことができる人を育てる教育活動です。


森林は地球温暖化の防止、生物多様性の保護、水源の涵養など多くの機能を持っています。森林環境教育は、自然と共生する意識を育み、持続可能な社会の構築に貢献することが目的です。でんきの科学館の「あそびとまなびの森」は、子どもから大人までが森林の価値を体感できる貴重な場です。森の役割を学び、生態系の不思議を知り、木々や生き物との関わりを深めることができます。この施設を訪れることで、森林の大切さをより身近に感じることができるでしょう。
ぜひ、一度足を運び、森林の魅力とその恩恵を実感してみてください。自然とのつながりを深める素晴らしい体験が待っています。