こんにちは森林の風事務局です。今年の9月は最終週まで非常識な暑さでしたね。10月に近づきやっと朝夕に秋の気配を感じるようになりましたが・・・ 秋は大遅刻ですね。このままですと冬も遅刻するかもしれませんね。さて、9月は御在所岳植樹のイベントが中心で開催されました。御在所岳頂上であれば平地より少しは涼しいですからね・・月初めはそのようなことはなく暑いばかりでしたが・・
9月初旬に三重県農林水産部みどり共生推進課自然公園班が主催し御在所岳にて「みえ森と緑の県民税」を活用した植樹体験を開催しました。三重県の事業を御在所ロープウェイが受託し、当団体が植樹を指導しました。ございしょ自然学校で受付、その後植樹場所で案内した人を含め 17 組 47 名の参加者が当団体の指導でミズナラ 100 本を植樹しました。このミズナラの苗木は当団体が御在所岳山頂で採取したドングリから育てた地域苗木です。御在所岳は国定公園特別保護地区ですので、種子の採取、持ち出しは禁止されていますが当団体は特別な許可をいただいており、御在所岳の環境保全に役立てています。
当団体の地域苗木育成場所
9月中旬には三重交通創業80周年記念として御在所岳の御嶽神社の側の植樹場所にて植樹イベントをおこないました。三重交通グループの各社の社員が集まり80周年ということで80本の地域苗木(ミズナラ、ツツジ等)の植樹をおこないました。三重交通グループは「御在所ロープウェイ」を運営しています。「御在所ロープウェイ」は鈴鹿国定公園の主峰御在所岳と湯の山温泉を結ぶ、全長2,161m、高低差780mを運行し四季を彩る美しい自然の魅力を満喫できます。
植樹したミズナラ
植樹記念プレート
9月末には三十三銀行の植樹イベントを開催いたしました。三十三銀行の合併前の三重銀行では「森林倶楽部」という同好会もあり以前より植樹活動をはじめとする森林環境問題には積極的に取り組んでおられます。(御在所岳 緑の再生事業)今回も銀行トップである頭取もお見えになられて100個にもおよぶ地域苗木を社員とそのご家族さまで植樹していただきました。
近年では温暖化がますます進んでいるようで御在所岳頂上でも温度が下がらず、植物の生育状況にも良くない影響を及ぼしまた、少なからず紅葉にも影響が出始めているようです。それに加えて鹿の食害により鹿の口の届く高さの枝葉や下層植生がほとんど消失しているところもあり土壌流失の一因にもなっているようです。それらの進行を少しでも遅らせるためにも企業様の協力を得て地道に活動していくことが必要不可欠なことかと思います。