初級まちのきこり人育成講座(プレ)in菰野富士

イベント

こんにちは森林の風事務局です。第18回まちのきこり人育成講座の募集も始まり、おかげさまで例年よりも応募者の申込みが早く好調のようです。ありがとうございます。さて、まちのきこり人育成講座に応募されて来られる方は、ご自身の山を整備したい、林業に関わる仕事をしているなど何かしらの事情で集まれる方が多いようです。もちろん、どのような理由であれ森林に関心を持って頂けることは本当にありがたいことです。

この度、当団体の若い女性会員の発案で、事情があって技術を取得したい人のみならず、森林の課題を入口に、間伐など森林作業の重要さの周知活動が必要との思いから「初級まちのきこり人育成講座」のプロトタイプのイベントを行いました。本イベントの参加者には、自然好き、環境問題に興味がある、などを想定し「環境問題を背景に間伐をする必要がある」という主題を中心に開催しました。
従って「枝打ち」や「ノコギリ伐倒」などを体験してもらいます。

参加してくださった方の理由をお聞きすると「小学校教師のため、子供と森や自然に入る活動はある」、「登山、義理の家が山を持っていて興味があった」また、「新しい体験ができそうだと思った」との今までとはあまり聞きおぼえのない斬新な意見もあり育成講座のみならず新たな森林活動への入口の可能性も感じられました。

イベントの内容についての意見も、「なぜ間伐をするか、といった背景を知れてよかった。背景を知る、知らないで間伐の作業をすると全然違うと思う。林業は環境を整えるためになくてはならない産業であること、一方で後継者不足や放置林など、構造的な課題があることが分かった」など、伝えたいことが反映されたコメントもありまた、「子供に経験を伝えるのが仕事であるため、今日の活動が生きると思う。例えば、子供と登山道を歩いてるときに、(自然に道はできないよね)と言った話が振れる」「小学生の森林教育の内容が追体験できる先生向け研修などあれば、受けたい」と森林ESDに繋がるようなコメントを頂いたことは成果があったと思います。

「間伐がCO2削減に繋がることを知った」など森林環境への気づきや「義理の実家が山持ちなので、いずれ作業することがありそう。そのときに、安全面に気を付ける意識が低かったと思った」当団体のスローガンでもある(作業の安全意識の徹底)も理解して頂いたようでそれだけでも十分な結果だと思います。

「間伐」「枝打ち」など、林業用語ではイベントの内容が伝わりにくい、告知の方法については検討が必要、作業や座学等のスケジュール調整、野外活動のプログラム内容の見直しなどの課題は残ったものの概ね良い手応えはあったかと思います。

この日は紅葉が鮮やかでした
今年も見つけました!菰野富士で散策路の整備をしていた時に冬眠中のモリアオガエルを掘り出してしまいました

次の機会がありましたらHPにてお知らせいたしますので興味が湧いてきた方は参加してみてはいかがでしょうか。

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