こんにちは森林の風事務局です。今回は京都大学主催の「里山の土壌を知るプロジェクト~市民参加型の全国里山土壌調査~」に参加させていただきました。当団体としても管理しているフィールドの土壌環境の情報を得るにはたいへんありがたい企画であると思い参加させていただきました。
当団体は10か所以上のフィールドを管理させていただいておりますが、その中でTSテックの森を選んだのは現地調査は広葉樹林で伐採ありエリアと伐採無エリアが50m以内で隣接していなければならないという条件があり、その条件に見合うのがTSテックの森だったということです。ありそうではあるが・・なかなかハードルの高い条件かな・・・

〇プロジェクトの目的
目的①: 広域で里山土壌の現状評価
広域の土壌調査を行って里山を支える基盤である土壌の一般的理解に貢献
目的②: 広葉樹二次林の伐採影響評価
広葉樹二次林の伐採管理影響も評価
管理の有無以外同じである広葉樹二次林において土壌を調査して比較する
〇里山の現地調査
広葉樹二次林2か所:
①伐採あり、②伐採なし (面積は約20m×20m以上)
伐採あり:(最新の)伐採から1-21年経過した場所

伐採なし:隣接する30年以上伐採していない場所

* 2か所は伐採の履歴以外はおよそ同じで隣接しているところ。
〇当日は4人で以下の調査を行いました。
1)土壌採取

2)落葉採取

3)樹木調査

4)樹冠開空度調査


5)下層植生調査


土壌の何を調べるかというと、土壌環境は有機物量、pHなどの基本的な項目を測定。養分は一般的に植物が利用しやすいとされる形態の窒素やリンの濃度を測定し微生物については、環境DNAの分析 (菌類の遺伝子解析など)をする予定だそうです。
何がどうなるのか結果が楽しみです。