薪 「間伐材の利用」

林産物の利用

薪の取り扱い

こんにちは森林の風事務局です。本日は当団体の薪の取り扱いについてです。

当団体の薪棚 (1マスで1㎥ストックできます。)

当団体は薪を作っています。もちろん、里山整備の際に間伐したものを使用し、
所有者さまにも了解を得た出処が不明なものではありません。
当団体の薪は、あくまでも間伐材の再利用という目的で行っています。

薪は主に管理フィールドから間伐したコナラを使っています。

薪はなぜ広葉樹?

(森林環境保全を考えるなら針葉樹の薪の方が都合が良い)

それにしても、なぜ広葉樹(コナラ)が人気なのか、間伐材としてなら
ヒノキやスギの方が圧倒的に供給量はあるのに・・
スギ、ヒノキの間伐材の多くは山に放置されたままが現状です。
そうした間伐材を薪として消費することにより、林業の活性化、森林環境保全につながると思います。
当団体のように間伐材の利用を第一の目的とするなら針葉樹の薪の割合を増やしてほしい。

当団体もスギの薪も作ります。針葉樹の薪は火がつきやすく瞬発的な火力が強い

針葉樹の薪が人気のない理由としては「針葉樹の薪は煤がたくさん出る」とか
「針葉樹の薪は火持ちが悪い」などの理由があるそうですが
最近では針葉樹の薪でも煤がでない薪ストーブもあるそうですし針葉樹でも
広葉樹でも火持ちはほとんど変わらないという実験結果もあるそうです。

日本で販売されている薪ストーブは、大抵どのメーカーでも
針葉樹(スギ、ヒノキ)をガンガン燃やせるそうです・・
雨を防いで風通しの良い場所で時間をかけて乾燥させます(最低1年以上は・・)

特に煤に関しては薪の乾燥が重要で、しっかりと乾燥した薪は針葉樹であっても
煤の量が広葉樹の薪と比べても極端に違うことはないそうです。
当団体の薪は1年から2年は必ず乾燥させています。

ストックしてあるスウェーデントーチ(災害時の備蓄木としても最適です)

要は針葉樹・広葉樹とも十分に乾燥していれば、燃焼しても煤はほとんど出ず、
薪として使うことができるそうです。また、密度の高い広葉樹は火持ちが良く、
暖める力が高く、針葉樹は、広葉樹に比べ密度が低いため薪割りや運搬が楽で、
着火性が高いので焚き付けに向いています。上手に組み合わせ使うことがベスト
とのことです。

森林環境保全に携わるものとしては人工林から出る針葉樹の薪を多く使ってもらえると
嬉しいのですが・・という個人的な思いをはせつつ今回はこの辺りでお終いです。

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