こんにちは森林の風事務局です。今回は6年生を対象に職業体験を基とした森林学習教育をとの
ご依頼があり、当団体においても初めての取り組みでしたのでワークシート等を作成して臨みました。
実施内容は「キャリア教育」として当団体の活動内容、森に関わる仕事の説明、体験談、
児童へのメッセージなどを踏まえた講義と「学校林」にて森のお仕事体験として測量、
チェーンソー、木登り等の実際の作業を体験及び見学をしてもらいました。
また、学校林の歩道の補修作業も含めて1限目〜4限目まで授業を受け持ちました。
少しでも林業という職業を気にしてもらえるのならば、職業体験を兼ねた森林教育も
有意義なことであると思います。しかし、子供たちに将来の職業の一つとしておすすめ
するにはまだまだ多くの課題をクリアしなければなりませんね。
林業従事者の高齢化と人材不足について
昨今、日本全体として多くの職業が高齢化や人材不足の問題になっていますが、その影響は
林業にも顕著に現れています。林業従事者は、今や4万5000人を切るほど減少。そればかりか
林業は離職率が異常に高い。新規就業者のうち約半分が5年以内に辞めるとされています。
林業は技術はもちろん、体力が必要になる職業です。特に大きな木の伐採や運搬には
危険を伴います。苗を植えた後も50年〜60年管理していかないといけないわけなので、
若い世代の方が働いてもらえないのはほんとうに厳しい。また、収入も他の職業に比べて低い。
林業の経営状態を良好にし林業だけで生活が成り立つ収入を得るようにしなければ、
若い世代が増えることはない。それには林業を知った上で経営をきちんと考えられる人が
必要で経営感覚や経営能力のある人材が求められていると思います。