担当者のコメント
この森は昭和に開発された団地の中にあります。周囲を家々に囲まれながらも長く放置された結果、当初は枯れ木や倒木が散乱し生きた木々も各種のツルやイバラに絡みつかれて、林内に踏み入ることも困難な状況でありました。TOYO TIREとしては会社の製造拠点の周辺地域であり、住宅街に隣接するエリアでもあったため住民とも話し合いを重ね、住民が求める森作りや危険防止を配慮しつつ、平成26年に第1期施業を開始、遊歩道の延伸と林内の整備を同時進行で進めて行きました。また、ここは車道沿いでもあるため、その道路際の林内には放置ゴミが散乱しており、中には目を疑うようなものも多く捨てられ地中に埋まっていたりもしました。TOYO TIREの社員さん達も積極的に参加して下さり、イベント活動の折にはまずゴミ収集をと予定を組んでいただきました。今までに収集したゴミ類は膨大な量にのぼっていますし、こうした取り組みが住民の意識の変化と感謝に繋がってきたと思います。
この森も第1期5年が終了する頃には遊歩道も完成して美しく生まれ変わり、令和1年春には近隣住民の皆さんに開放できる運びとなりました。植樹した木々も大きく成長し、今では四季折々に鳥が飛び交い、カブト虫やクワガタ虫が捕れる楽しめる森になっています。
第2期からは住民の意向を受けて、城山小学校裏山の整備に着手しており、子供達が安心安全に学び遊べる場を提供すべく活動しています。