担当者のコメント
鈴鹿そうぞうの森は、菰野富士の東側から南東側に位置する4.5ヘクタールの森です。鈴鹿スカイライン(国道477号線)に囲まれるように広がっており、令和2年に完成した菰野富士駐車場からふれあいの森のふもとの遊歩道を通って行くことができます。とりわけ中腹より下側の鈴鹿スカイライン沿いは菰野町の手により植樹地が整備されており、春にはサクラ、ミツマタなどが楽しめるほか、みどりの少年団によってツツジも植えられています。そのため、多くの人が菰野富士駐車場を利用して、菰野富士周辺の散策に来られます。
一方中腹より上側では、込み合った森が放置されてきており、枯れ木や倒木が散乱して荒れた状態になっていました。そこで当活動エリアについては、周辺一帯で菰野町が環境保全に係る事業を積極的に行っていることや、私たちが関わって複数の企業の森活動が展開されていることを考慮し、こうした先行の事業と整合性を保ちながら、地元菰野町のみなさまに親しんでもらえる整備を目指しました。
具体的には散策道整備から始め、除伐・間伐等の林内整備、広場等のスペース作りを進めました。道沿いにはモミジの大木も多く、秋には一段と紅葉が映えそうです。また枯損木の処理や除伐が進むにつれて、山麓からの眺めが格段に良くなり、伊勢湾や名古屋駅周辺の高層ビル群が遠望できるようになりました。
株式会社鈴鹿は、鈴鹿市の電気工事会社として設立され、グループ企業を多数擁して総合建設業として発展しているほか、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー事業など幅広い分野での技術と経験を有しておられます。鈴鹿そうぞうの森の保全活動には、㈱鈴鹿の社員の方も参加され、現場での企業の森活動を実践されておられます。