2026年3月早春の黄色い花木たち

こんにちは、森林の風事務局です。暖かさと冷え込みが入れ替わる、まさに三寒四温の時期になりましたね。3月に入り、各フィールドでも花木が少しずつ動き始めています。

昨年にTOYOTIRESの森に植樹したガクアジサイも新芽が出てきて春本番に近づいてきました

その中で、早春を告げるマンサクの花を、ようやくTOYOTIRESの森で確認できました。これまで毎年見逃していたのですが、今年はついに開花の瞬間に出会えたという感慨があります。
よく知られているように、マンサクという名前は「まず咲く」という言葉に由来するといわれています。品種によって花の姿や色合いは異なりますが、共通しているのは細くリボンのような4枚の花弁です。蕾の段階では、この花弁がゼンマイのようにくるくると巻かれて収まっているのが特徴的です。
また、マンサクは春の花だけでなく、秋には見事な紅葉も楽しめる樹木として知られています。

マンサクの新芽はウラクロシジミの幼虫の餌になります。ウラクロシジミはゼフィルスと呼ばれるシジミチョウ科の1群の中の1種で北海道から九州まで広く分布する蝶で、主に山地に生息します。成虫は年1回の発生で、6月から7月頃に見られます。

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当団体が以前に菰野町からキリシマミドリシジミの生息地(アカガシを植栽する)を拡げるという依頼がありましたが、それと同じゼフィルスでとても美しい蝶々です。鈴鹿の山ではかなり希少な個体となるそうです。飛来してくれると嬉しいのですが・・・

卵からふ化させたキリシマミドリシジミ蝶(オス)

今年は夏頃にマンサクの取り木に挑戦しようと思っています。

サンシュ(サンシュユ/山茱萸)は、早春に鮮やかな黄金色の花を咲かせ、秋には真っ赤な実をつけるミズキ科の落葉小高木です。観賞用としての魅力が高いだけでなく、古くから薬用植物としても重宝されてきました。
植物学者・牧野富太郎が、この春を告げる明るい花を「ハルコガネバナ(春黄金花)」と名付けたことでも知られています。四季それぞれに異なる姿を見せてくれる、たいへん優れた花木です。

3月の初めに咲く花といえば、園芸種ではありますがミモザの華やかさがどうしても目を引きます。山では見られない種類とはいえ、その鮮やかな黄色は存在感がありますね。ちょうどこの文章を書いている今日は3月8日、「ミモザの日」(国際女性デー)にあたるそうです。

ミモザという名で親しまれている植物は、マメ科アカシア属に属する常緑樹の総称です。開花期になると、枝先に無数の小さな球状の花がふんわりと集まり、まるで綿菓子のような柔らかな姿を見せます。日本では「優雅」「友情」といった花言葉で知られています。
日本で見られるミモザは、すべて海外から導入された園芸品種で、主にオーストラリア原産のアカシア属が栽培されています。国内に自生するミモザは存在しません。明治時代以降、観賞用として持ち込まれ、関東以西の温暖な地域で育てやすかったこと、そして華やかな外観が好まれたことから広く普及したと考えられます。
当会のフィールドにはミモザは生えていませんし、本来あってはならない植物ですが、「白いミモザ」と呼ばれるニセアカシア(ハリエンジュ)はコメダの森に侵入しています。なお、ニセアカシアはアカシア属ではなくハリエンジュ属に分類され、ミモザとは別の植物です。

その他、定番の梅の花(雨後で大分と花は落ちていましたが・・)やクチナシの橙色の実がたわわに成っていました。

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