新しい「企業の森」活動 by 新報国マテリアル

企業の森

「新報国マテリアルの森」における取り組みについて

こんにちは森林の風事務局です。今回は菰野町に新たな「企業の森」活動が開始されたご報告です。令和8年2月4日、菰野町役場において「森づくり宣言」の調印式が執り行われました。
当日は、新報国マテリアル株式会社 代表取締役社長 成瀬正氏、菰野町町長 諸岡高幸氏、三重県農林水産部 部長 枡屋典子氏が出席され、三者による正式な調印が厳粛な雰囲気の中で行われました。

菰野町で実施される企業の森活動は今回で11回目となり、当団体が担当する森としては7か所目にあたります。活動場所は三重県民の森に隣接する山林で、長い間ほとんど管理されてこなかった区域です。すぐそばには朝明川の上流にあたる焼合川が流れ、東海自然歩道にも近い自然豊かな環境に位置しています。

この森は人工林ではなく、落葉広葉樹や常緑広葉樹が広がる天然林です。長年人の手が入っていなかったことから、野生動物の重要な生息地にもなっていると考えられます。しかし、実際にどのような動物が暮らしているのか、希少種が存在するのかについては、現時点では把握できていません。シカやイノシシの生息はほぼ確実と見られますが、詳細は調査が必要です。

当団体としても、野生動物の生息環境を損なうような森林整備は行うべきではないと考えています。共生を前提とした森林管理を進めるためにも、まずは現状を正確に把握することが欠かせません。近年は「ネイチャーポジティブ」の理念が広がり、生態系の保全が森林活動の中心的なテーマとなっています。また、特別な保護区ではない地域でも、生物多様性の保全に寄与する場所を守るという「OECM(保護地域以外で生物多様性の保全に資する地域)」の考え方も重視されています。

こうした背景を踏まえ、「新報国マテリアルの森」では、これまで以上に生態系への配慮を重視した新しい視点で活動を進めていきます。まずは少なくとも1年間をかけて動物生態調査と環境調査を実施し、その結果をもとに施業計画を立案する方針です。

これまでの活動では、荒廃した森林の回復に重点を置き、野生動物の生態を十分に考慮できていなかった面もありました。しかし、持続可能な未来を目指すうえで、そこに暮らす生き物たちを守りながら自然環境をより良くしていく取り組みが不可欠であると認識しています。

企業活動においても、自然を大切にしながら価値を生み出す姿勢が求められる時代です。「新報国マテリアルの森」では、こうした社会的要請に応えつつ、当会としても新たな視点と責任をもって森林づくりに取り組んでまいります。

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