森林CO2吸収量調査inAGFブレンディの森

企業の森

こんにちは森林の風事務局です。AGF様からブレンディの森の二酸化炭素(CO2)吸収量に関しての
調査依頼がありました。そこで今回は森林のCO2吸収量等のサスティナブルな活動を今後、
企業さんと共に当団体がどう取り組んで行くかを再考したいと思います。

ブレンディの森にてCO2吸収量を測るためのため標準地調査場所を設置している

AGFグループは、水資源の保全目標(ボトルコーヒーで使用する水100%以上を、
「ブレンディ®の森」で涵養する)と共に地球温暖化防止のために、バリューチェーン全体で
CO2削減に取り組んでおられ温室効果ガス排出量を2025年に30%、2030年に50%削減に貢献する
削減目標を設けておられるそうです。それゆえの調査依頼でしょう。


地球温暖化の防止には、温室効果ガス、中でも温暖化への影響が最も大きいとされるCO2の
大気中の濃度を増加させないことが重要だそうで地球上の二酸化炭素循環の中では、森林が
吸収源として大きな役割を果たしています。

さて、森林を構成している一本一本の樹木は、光合成により大気中のCO2を吸収するとともに、
酸素を発生させながら炭素を蓄え成長しています。森林がCO2を吸収するのは、植物が光合成を
行うからです。光合成を行わない夜間などは呼吸をすることにより逆にCO2を排出しています。

36~40年生のスギ人工林1ヘクタールが1年間に吸収するCO2の量は、約8.8トン
(炭素量に換算すると約2.4トン)と推定されます。

昭和の拡大造林で生み出された人工林はそもそも高度成長を狙って多大に植栽されたもので
そのことはその分だけCO2吸収量の多さに比例します。実際に日本の森林面積の4割にあたる
人工林が、全森林合計の7割以上の成長量(幹増加量)を持っているそうです。
そういう意味では二酸化炭素問題対応に関しては人工林は主役的な立場を担っています。

地球温暖化抑止にまつわる二酸化炭素吸収源としてカウントされる森林は、「適切に保育管理」
されていることが条件になっているので適切な森林整備が重要となってきます。

森林整備で出た間伐材を捨て置きにしておくと腐朽によってCO2の発生源になります。間伐材を
家具等上手に活用すれば炭素を貯蔵する「第2の森林」として地球温暖化の防止にも貢献します。

森林の少ない市町村では公共施設の什器を利用して地球温暖化の抑制に努めている
椅子、ロッカー、掲示板など三重県の木材を使用して作られている
森林整備以外のみえ森と緑の県民税の使い道は炭素を貯蔵することに使われている

当団体の定款の第5条に事業に関する項目では間伐材の有効利用を掲げています。
森林整備の施業で発生した間伐材は林地に捨て置きにするのではなく、できる限り
社会生活に役立てれるようにと工夫しています。
そのことが地球温暖化防止等の環境保全に繋がれば幸いとの思いです。

間伐材をコメダ社員が集材している様子(コメダの森にて)
集めた間伐材はコメダ珈琲が環境保全に役立たせる

次回はコメダ珈琲様の間伐材の活用等の取り組みを紹介したいと思います。

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