こんにちは 森林の風事務局です。
当団体では、数年前から各大学のインターンシップ生の受け入れを行っています。
今年も2月から4人の女子が三重大学から来てくれました。
(彼女たちの活動の様子は森林の風facebookに投稿してあります)
その中の一人が、当団体のきこり人育成講座まで受講してくれました。
(今年のきこり人育成講座の様子はHPブログに記載してあります)
彼女は4人の中でも年長者ということもありリーダー的な存在で、いろんなことに積極的に取り組んでいました。
そんな彼女が当団体についての記事を寄稿したくれたので紹介させていただきます。
(当団体発行の”もりのかぜだより”No40にも記載してあります)
「森林と机の上」
今年の春休みに参加したインターンシップに始まり、気づけば約4カ月「森林の風」に関わっています。私は、大学で森林について学んでいます。ただ、講義中に林業作業の映像を見ることはあっても、実際に現場へ足を運ぶことはめったにありません。なので、インターンシップや「まちの木こりひと講座」での実践は、私にとって机の上では学べない貴重な体験でした。
先日、チェーンソーで木を伐る体験をしました。チェーンソーの整備方法、持ち方と姿勢、伐木の手順などについて一通りレクチャーを受け、山に入りました。チェーンソーは持つだけでも重かったです。加えて、山は足場が決してまっすぐではありません。そういった状況だけでも、林業に関わる人の大変さを実感しました。その上、正確な角度と方向でチェーンソーの刃を入れる必要があり、その技術は短期間では身につけることが難しいと思いました。
「他の職業より厳しい環境下で、1つの技術を身につけて働いているのに、なぜ、食べていけないのか?」。この疑問は、大学の講義でも考えたことはありました。しかし、自分で実際に体感することで、より“自分ごと”として考えられる、いい機会になりました。今後も、森林と机の上を行ったり来たりしながら、森林と森林に関わる人について考えていこうと思います。
当団体での経験が少しでも彼女たちのキャリアアップに役立てれば幸いです。