アカガシの森とキリシマミドリシジミチョウ

調査研究

こんにちは 森林の風事務局です。
本日はチョウチョの話題です。
そのチョウチョとは三重県の県蝶であり、天然記念物でもあるキリシマミドリシジミチョウといいます。
こちらの写真がそうです。

羽を広げた状態

少しかわいい顔をしていませんか?
羽もメタルチックで光の反射でいろんな色にも見えたりします。
風に乗って優雅に飛ぶ姿は森の妖精「ゼフィルス」と呼ばれています。
ゼフィルスとは「そよ風の精」の意味があるそうです。

ところでこのチョウチョと当団体の関わりの経緯を少しお話しします。
2016年に菰野町が「ふるさとの山プロジェクト」という事業をスタートさせました。
対象は(ふるさとの山=菰野富士)であり、菰野富士の再整備を主とした
たくさんの取り組みが計画されました。
その一つとして、50年前にたくさん生息していたキリシマミドリシジミチョウを
復活させようという取り組みがありました。

菰野富士

当団体は森林施業を主として活動している団体ですので、昆虫の生態の知識は
持ちわせていません。しかし、このチョウチョはアカガシという木の新芽で
繁殖することが知られており、菰野富士の一角にアカガシの苗木を植樹して
アカガシの森をつくれないかということで、当団体が関わることになりました。

アカガシの苗木を植樹

地元の方によると国道477号線ができるまでは、たくさん飛んでていたという
お話しを聞いたことがあります。
見られなくなったのは開発のため、彼らが生息する環境ではなくなったというところですかね。
人間の都合で追い出しておいて、また、呼び戻どそうというのは少し人間のエゴも感じますが・・
しかし、森の妖精と言われるほどの美しい蝶が菰野富士を飛び交う場面も見てみたいものですね。

鳥居道山キャンプ場上流に自生するアカガシの古木

それでは本日はこの辺りでお終いです。
またの機会に、その後のエピソードをお伝えしたいと思います。

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