レベルアツプ講習会in森林の風

レベルアップ講習会

こんにちは森林の風事務局です。本日は岐阜県地域森林監理士の小森氏
をお招きして森林環境税を取り巻く情報や昨今、話題の森林の
CO2排出量削減を中心に研修会を開催しました。

岐阜県地域森林監理士小森先生

小森先生によると多くの自治体で森林環境譲与税は使われていなくて、その
ほとんどが基金にまわされているのが現状で有効利用している自治体は
極めて少ないようです。実際、当団体の企業の森がある自治体も亀山市が
積極的に活用する方向で動いているだけで他の自治体は基金にまわされている。

今回の研修会には三重県庁の方や建築関係の方が参加されました。

確実に納税者が納得する計画のもとの基金であるのならば、是非もないが
安直にコンサルタント会社等に丸投げして内容のない調査費用などの名目
で使わていくのは納税者としては寂しいものはあるかな・・

  選木・間伐の考え方、立木の良否判定のポイント等を説明していただきました。

昨年、CO2排出量を2013年度比46%と大幅に上方修正したという報道が
ありました。それに伴い森林吸収量もCO2換算で約3800万トンにすると
いう話になっているようです。当団体の管理する企業の森においても
その波は訪れています。(森林CO2吸収量調査inAGFブレンディの森)参照

以前、地球温暖化抑止にまつわる二酸化炭素吸収源としてカウントされる森林は、
「適切に保育管理」されていることが条件になっているので適切な森林整備が
重要と記載したのですが、ここで言う「適切に保育管理」とは森林経営計画の
面積に対して「意欲と能力のある林業経営体」が間伐を行った森林がその対象
となるようです。

日本の国際的な約束としては2020年~2030年までに間伐面積45万ha、造林7万ha
を行うとのことです。

素朴な疑問として、間伐を行えば全体的な体積は減少するのでCO2吸収量は
増えることはないと思うけど・・そのことについて小森先生がおっしゃった
ことはお上の理屈としては、日本の木材を使用しなければ海外から輸入する
ことになり違法伐採問題も含めて将来的に世界全体のCO2吸収量に良くない
影響を与えるということらしい。なかなか苦しい理屈ですね・・

まあ、確かに間伐材を林地に残しておいて腐敗させて下手にCO2を排出させる
ぐらいであれば間伐材の利用を積極的に推進して炭素を固定した方が
環境の為には良いとは思うけど・・その辺りの背景もあって間伐を斡旋して
いるのでしょうかね。

レベルアップ講習会は基本的に一般参加は不可ですが、当会の
「きこり人育成講座」を受講された方やそれに準じた活動参加をして
こられた方は受講できますので興味のある方は是非お問い合わせください。

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