ネイチャーポジティブという言葉

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こんにちは森林の風事務局です。また、知らないうちに環境に関わる新しい言葉が出ていました。
それは2022年末に開催された生物多様性条約(CBD)第15回締約国会議(COP15)で決まった
「ネイチャーポジティブ」という言葉です。これは簡単にいうと「自然をもう一度増やしていこう」と
いうことなのですが、何だかんだでまた実質的に世界の目標になってしまうのでしょうね。

※画はフリー素材

生物多様性条約(CBD)第15回締約国会議で決まったことなら生物多様性の保全が中心で森林とは直接的な影響はないのかというとそういうことではなく森林破壊も大きな要因なのだそうです。
森林破壊は気候変動にも多大な影響をもたらすということだそうです。

日本ではやっと「カーボンニュートラル」という言葉が知れ渡り、その取り組みが動き出した感があるのにまた新たな切り口で脱炭素への取組みを進めることになりそうですね。
「ネイチャーポジティブを推進し、2050年カーボンニュートラルを目指す」 by日清食品HD

確かに森林は炭素の吸収源でもあるため、森林破壊や土地転換により失われてしまうことで、
生物多様性保全だけではなく気候変動対策にも多大なる影響を及ぼすのでしょう。
そういう意味では森林保全の取組みは重要度がますます増していくのでしょう。

もう一つ自然関連財務開示タスクフォース(TNFD)という言葉もある。森林や農地、海洋などの自然資源の持続的な利用に際して、金融界が投資するもので国際的な金融の仕組みづくりであるそうだ。日本で ESG投資が進展したきっかけは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が投資候補先の企業を ESGの視点からスクリーニングすることや、ESG指数に連動するファンドに投資をすることなどが盛んになってきたからと言われているのでTNFDもESG同様に当たり前の言葉になりそうですね。

ESG投資は社会に溶け込みましたね

とにかくこれからも森林保全活動の需要は増すばかりといった感じがする。私たちの活動もこの先、
無くなるということも当分ありそうにないと思う。そう考えると当団体を少しでも長く存続させることを考えなければならない。そのためには事業継続させる為の人材確保が重要な課題となってくる。

しかし人手不足が騒がれている昨今、まして3K(古いか・・)の代表みたいな活動に興味を示してくれる人材は・・・居るには居る。職業にするとなる話は別だがある程度、人生を重ねてほんの少しだけ
余裕があるという方は毎年、育成講座をしていると居るものだなと感じることができる。

当団体は今年で19回目となる「まちのきこり人育成講座」を毎年、開催している。これは長きに渡り
森林保全活動を継続させるための啓蒙活動であり、豊かな森を維持管理して次世代へと繋ぐための活動であるのだが、そこに関心はなくとも単に体を動かしたい人や自分の山林がありノウハウを欲している人など様々な理由があり毎回、受講者は集まってもらえている。できれば、その受講者の中から当団体に加入して欲しいと切に願っているのだが・・・

まだ、募集中です!! 興味のある方は是非とも参加してください。

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