アーボリストcame まなびの森

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こんにちは森林の風事務局です。アーボリストとかアーボリカルチャーという言葉を知っていますか。
アーボリカルチャーとは、林業と造園の枠を超えた新たな職業として注目を集めつつあり、
現在では専門の会社も存在しています。また、樹木に関する専門的な知識や高度な技術を持つ専門家をアーボリストと呼びます。当団体にも親交のあるアーボリスト達がおられて、レベルアツプ研修の
特別講師としてお招きし講習会を催したりしています。

まず、アーボリカルチャーが世に知られてきた背景には、新興住宅街等の街路樹や個人宅、公園などの樹木が老齢化や大木化していることが挙げられます。枝葉が伸びて電線に接触したり、日陰を作ってしまったりして、生活環境に何らかの悪影響を及ぼしていることが原因です。また、老齢木の場合は自然に倒木することもあり非常に危険です。

街路樹などは近くに住居等の建物や交通量の多い道路などがある状況が多く、樹木を根元から伐採した場合、建物や車、人などに被害が出る場合も考えられます。また、伐採したい木があっても、線路近くや寺社など重機を使用できない場所などもあります。当団体もたまにそういう状況のご相談受けることがあります。当団体で処理できない場合は、親交のあるアーボリスト達をご紹介させていただいています。

このように林業や造園で行われている通常のやり方で樹木を伐採できない時、アーボリカルチャーの分野の一つである特殊伐採が必要になってくるわけです。そう「特殊伐採」はあくまでもアーボリカルチャーの一つであり、本来は樹木等の豊富な知識と技術や実践経験を用いて全体的に将来の森林づくりを設計していくことにあると思います。

森林環境教育とレジャーを合わせたような分野でツリークライミングなども見受けられるが、これもアーボリカルチャーの一部であると考えられています。

ブレンディの森にて子どもたちにツリークライミングを体験させている

アーボリカルチャーは、知識や技術以外にもリスクマネジメント能力が求められます。特別講師をお願いした方もリスクマネジメントの意識は高く、そこのところは常に強調されていました。

アーボリストの使うツールには林業に使うと通常の作業効率が上がるものが多く、それらを取り入れることも検討しています。

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